屋根材は3種類抑えよう、特徴や選び方のコツを解説

屋根材は3種類抑えよう、特徴や選び方のコツを解説

屋根材を新しくしたいけど何にしたらいいの?家の屋根って何かメンテナンスした方がいいの?と思ったことはありませんか?

特徴を知らずにとりあえず人気だからと選んでしまうと、こんなハズではなかったのに…と後悔することになってしまうかもしれません。

この記事では、今主流の各屋根材についての特徴やメリット、デメリット、メンテナンス方法を解説します。

戸建て住宅で抑える屋根材の種類は3種類

屋根材の種類はこの3つがほとんど

最近の新築住宅で採用されている屋根材は、
ガルバリウム鋼板(金属)>スレート(コロニアル、カラーベスト)>瓦
の順番で、20年前と逆転している状態です。

耐久性が高いが重量のある瓦に変わりほぼ亜鉛でメッキした鋼板が台頭し、さらにアルミニウムと亜鉛とシリコンを組み合わせた合金をメッキした、耐久性が高く圧倒的に重量が少ないガルバリウム鋼板が出てきたことで、現在はこちらが主流になってきています。

屋根材の特徴早見表

スレート ガルバリウム鋼板 ジンカリウム鋼板 アスファルトシングル
価格 ×
耐震性 ×
耐風性
防音
重さ(100平米:30坪) 6000kg 2000kg 600kg 600kg 1000kg
メンテナンスのしやすさ

瓦屋根の特徴

瓦

  • 価格(買いやすいか):★★
  • 重さ:★
  • 耐震性:★★
  • 耐久性:★★★★★
  • メンテナンスのしやすさ:★★★★

ひとくちに瓦と言っても色々な種類のものがあります。

以下、簡単に解説していきます。

陶器瓦

最もよく使われているのは、「陶器瓦」です。

粘土を瓦の形にしたうえで水で溶かした釉薬(ゆうやく:ガラス質の粉末)をかけ、焼き上げてできた瓦です。

特徴としては、寿命が半永久かつメンテナンスも基本的に必要ありません。

色も釉薬を溶かす際に選べますので、さまざまな色を選ぶことができます。

セメント瓦

その名の通り、セメントで出来たものが「セメント瓦」です。

陶器瓦よりも安いため1970年から1980年代にかけて、広く普及しました。

見た目は陶器瓦に似ていますが、塗装されているため表面にざらつきがあり、その塗装を10年に一度くらいのペースで行う必要があります。

モニエル瓦(コンクリート瓦)

セメント瓦と同じく主成分はセメントで、さらにそこに砂利をまぶしたもの(コンクリート)で出来ているのが、「モニエル瓦」(コンクリート瓦)です。

主成分が同じなため、モニエル瓦もセメント瓦と呼ぶ業者も多いです。

セメント瓦と見た目はほぼ一緒ですが、見分け方としては瓦の裏側にモニエルの「M」のマークが付いているためそこで判別が出来ます。

セメント瓦と同じく、定期的な塗装が必要です。

いぶし瓦

陶器瓦の製造にプラスして、最後に燻す工程を入れて出来たものが「いぶし瓦」です。

昔ながらの典型的な日本家屋でよく見る銀色の瓦がこれにあたります。

特徴としては、陶器瓦の一種として考えていいものなので耐久性が高いことと、何より伝統的な日本の建築物に非常に合う美観と存在感があります。

防災瓦

素材は陶器で出来ていて、その名の通り風や地震などの揺れから瓦が落ちないように工夫された防災対策のある瓦です。

瓦と瓦をそれぞれひっかけるツメと穴があって、それによって固定することができるのが特徴です。

ルーガ(ROOGA)

こちらは、屋根材メーカーのケイミューから出ている『商品名』です。

主成分はセメントですがそこに特殊な樹脂が混ぜてあり、強度が高く重量も陶器瓦の約1/2で耐震性も高いものとなっています。

注意すべき点として、どの業者でも施工できるわけではなくメーカーが認定している「ルーガショップ」の会社でなければ施工が出来ません。

性能がいい分、価格は一番高い屋根材となっております。

形状の種類

さらに、瓦には形状にも種類があります。
昔ながらの日本家屋に使われているもので、小さな波を打っている「和瓦(J型:ジャパンのJ)」、フラットな形状の「平板瓦(F型:フラットのF)」、大きな波を打っている「洋瓦(S型:スパニッシュのS)」があります。

瓦屋根のメリット

一番はやはり耐久性が高いことです。

セメント瓦のように定期的に塗装をしないといけない瓦もありますが、基本的に寿命は半永久と言ってもよいでしょう。

瓦屋根のデメリット

重いので屋根材だけで考えた場合耐震性は一番低いです。

ただし、家を建てる際屋根材により重量が違うことから強度計算が違ってきます。

瓦の重さに耐えられる構造で建てているため今瓦の家が耐震性が非常に劣るというわけではありませんが、新しく葺き替え工事を考える場合基本的に上に載せるものが軽ければ軽いほど耐震性は高くなります。

メンテナンス方法

セメント瓦だけ定期的に塗装が必要です。

しかし、基本はどの屋根材よりも一番メンテナンスの必要がないものです。

スレート屋根の特徴

スレート

  • 価格(買いやすいか):★★★★★
  • 重さ:★★★
  • 耐震性:★★★
  • 耐久性:★★
  • メンテナンスのしやすさ:★

特徴

スレートは粘板岩を薄い板状に加工したもので、天然のスレート(粘板岩)とスレートに見えるようにセメントを加工した化粧スレートがあります。

日本で屋根材として使われているのは、ほぼ化粧スレートの方です。

スレートと呼ばずに「コロニアル」「カラーベスト」と呼ぶこともありますが、これは日本最大手屋根メーカーのケイミュー株式会社が販売しているスレートの商品名のことです。

安価な屋根材のため近年多く使用されるようになっている一方で、耐用年数が他の屋根材に比べると短いです。

定期的に塗装を行わないといけないため、メンテナンス費用は瓦に比べるとかかってきます。

スレート屋根の注意点

スレート屋根にはアスベスト(石綿)が含まれているものがあります。

2000年以前に作られたスレート屋根には、人体に影響するアスベスト(石綿)がセメントの強度を高めるために用いられていました。

その後2004年、2006年とアスベストに対しての法改正があり、屋根材での使用は実質出来なくなりました。

その結果、スレート屋根から屋根葺き替え工事をする際に現状のスレートを処分する際の処分費用は非常に費用が掛かります。

スレート屋根のメリット

屋根材の中では一番安価で、建売住宅などでは一番多く使われています。

また、瓦に比べると1/3程度の重さになるので耐震性としては安心できます。

スレート屋根のデメリット

寿命としては一番短く、さらに寿命を延ばすために定期的な塗装工事が必要になります。

メンテナンス方法

10年に一度塗装が必要です。

塗装をしないと、コケが生えたりひび割れが多く出たりして、結局屋根葺き替え工事(もしくはカバー工法)の時期を早めることになりますので必要なメンテナンスです。

ガルバリウム鋼板屋根の特徴

ガルバリウム

  • 価格(買いやすいか):★★★
  • 重さ:★★★★★
  • 耐震性:★★★★★
  • 耐久性:★★★★
  • メンテナンスのしやすさ:★★★

特徴

金属屋根と言うと「ガルバリウム鋼板」が最近だと真っ先に出てきます。アルミニウムと亜鉛とシリコンを組み合わせた合金をメッキしてできた鋼板のことです。

屋根材の歴史としては一番浅いですが近年では一番多く使われていて、特徴は軽くて丈夫という点です。

屋根のリフォーム工事においても最も採用されるのがガルバリウム鋼板で、瓦からガルバリウム鋼板、スレートからガルバリウム鋼板(葺き替え工事もしくは、カバー工法)になることが最も多いです。

価格は、スレートよりも高く瓦よりは安価です。

ガルバリウム鋼板屋根のメリット

軽量なため、近年住宅業界において耐震性に注目されています。瓦の1/10、スレートの1/3しか重量がありません。

さらに耐久性が高いということもあり、総合的に一番バランスが取れています。

ガルバリウム鋼板屋根のデメリット

他の屋根材に比べると、雨音が聞こえやすい点があります。

防音対策としてガルバリウム鋼板の裏側に防音効果のある断熱材も最近多く出てきておりますので、選定する時に気を付けましょう。

よく使うメンテナンス方法

スレート屋根ほどではないですが、定期的に塗装が必要です。

アスファルトシングルの特徴

アスファルトシングル

  • 価格(買いやすいか):★★★★★
  • 重さ:★★★
  • 耐震性:★★★
  • 耐久性:★★★
  • メンテナンスのしやすさ:★★★

特徴

その名の通り、アスファルトが主な原材料の屋根材です。

シート状になっているため他の屋根材に比べると存在感が少ないですが、その分ガルバリウム鋼板に続いて軽い素材になっています。

ただ、日本では瓦、スレート、ガルバリウム鋼板に比べるとシェア率は圧倒的に低いです。

アスファルトシングルのメリット

ガルバリウム鋼板に続いて軽い素材です。

さらに、スレート屋根に比べると耐久性が高いです。

どの屋根材よりも優れているという項目はありませんが、総合的にバランスの取れた屋根材と言えます。

アスファルトシングルのデメリット

屋根材として軽いことがメリットです。

スレートよりも軽いことが特徴です。

またスレートほど屋根の塗装を行う必要はありません。

メンテナンス方法

スレートほど定期的に塗装を行う必要はありません。

とはいえ、美観や表面の石の剥がれが気になる場合、また屋根材の劣化を遅らせたいという場合は塗装が必要になります。

目的に合わせた屋根材の選び方

価格が気になる方向けの適した屋根材

  • アスファルトシングル
  • スレート
  • ガルバリウム鋼板

地震対策(耐震性)が気になる方向けの適した屋根材

  • ガルバリウム鋼板
  • アスファルトシングル
  • スレート

屋根寿命が気になる方向けの適した屋根材

  • ガルバリウム鋼板
  • アスファルトシングル

まとめ

屋根材を選ぶ際には、主に瓦、ガルバリウム、スレートが定番です。

メンテナンス頻度、価格、見た目といった重視したい特徴について意識しておくと、屋根材選択で失敗を避けることができます。

  • 価格面では、アスファルトシングル
  • 耐震性では、ガルバリウム鋼板
  • メンテナンス頻度では、瓦

また屋根の劣化や雨漏りが気になるという方は屋根塗装やカバー工法、葺き替えを検討するタイミングと言えます。

無料で相談、見積もりまでできますので、少しでもご不明点があれば屋根工事パートナーズまでお気軽にお問い合わせ下さい。
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よくある質問

  • 結局一番いい屋根材は何ですか?

    総合判断です。
    地震が多くなり、耐震性ではガルバリウム鋼板ですが、美観や和風なお家には瓦、価格を抑えたければスレート、アスファルトシングルの選択肢も出てきます。

  • 価格が安い屋根材は何ですか?

    アスファルトシングルとスレートです。この2つほぼ変わりません。

  • 工期が短い屋根材はどれですか?

    屋根葺き替え工事ならアスファルトシングル。カバー工法で考えるならガルバリウム鋼板です。